『billboard classics ELECTRO produced by Tetsuya Komuro』コンサート参加レポート

2024年5月19日のTM NETWORK「FANKS intelligence Days ~ YONMARU ~ Day40」以来の参加となるコンサート。
2024年9月3日に行われた小室哲哉さんのソロコンサート『billboard classics ELECTRO produced by Tetsuya Komuro』に行って参りましたので参加レポートをまとめてみました。

目次

小室さんのソロコンサートへ初めて参加

チケットは、5月下旬には購入し、8月下旬にはゲットしていました。
座席は、3階1列目ということで、3階であったけれども少し期待をしていました。

コンサート当日は仕事は12時で終わらせて、現地でのんびりしようと、14時半には上野に到着!

早速、東京文化会館の中に入り、グッズの販売コーナーへ。
「アクリルキーホルダー」と「LEDリング」をゲットしました!

その後、東京文化会館すぐ近くのカフェ「上野グリーンサロン」で、読書&PCでノマドして、時間を過ごしていました。

いよいよ開場

開場1時間の16:30に向けて、会場へ戻ったら、既にFANKS、小室さんファンの方々が多数いらっしゃいました。

5/19以来のワクワク感がよみがえって来ました。
TM NETWORKのコンサートとは打って変わり、シンセサイザーとオーケストラの融合がコンセプトのコンサートであるため、会場の雰囲気も落ち着いた雰囲気があります。いよいよ開場直前、胸の内には期待が膨らんでいきます。

FANKSの方が持っていらっしゃったショルダーキーボード「Mind Control」が一瞬展示されていました。

いよいよ開場の時間となり、入場!たくさんのお花が飾られていました。
宇都宮さん、木根さん連名でのお花、そして、西川君、WOWOW、ソニーミュージック、エイベックス、FANKSの皆様の順で配置されていました。

座席に着き、思ったより近くでステージが見れたので、良かったなと感じました。
ただ、一点ここで忘れ物に気が付き…。オペラグラスを持ってくるのを忘れてしまった!

ステージは見やすいものの、肉眼で顔の表情や演奏している姿をはっきりと見ることはできません。
演奏に集中して聞いてみようと開き直りました(笑)

以下、開演前のステージの様子です。

セットリストは、事前にSNSで公開されていました。
私が注目していた曲は、「Many Classic Moments」「Electric Prophet Guest」「Coexistence」でした。

セットリスト
– Ueno –

第1部

  1. Traffic Jam
  2. 約束の丘
  3. Many Classic Moments
  4. CAROL 組曲
    A DAY IN THE GIRL’S LIFE (永遠の一瞬)
    CAROL (CAROL’S THEME I)
    CHASE IN LABYRINTH (闇のラビリンス)
    GIA CORM FILLIPPO DIA (DEVIL’S CARNIVAL)
    IN THE FOREST (君の声が聞こえる)
    CAROL (CAROL’S THEME Ⅱ)
    JUST ONE VICTORY (たったひとつの勝利)

第2部

  1. FREEDOM
  2. Electric Prophet Guest 満島ひかり
  3. Coexistence
  4. Get Wild ELECTRO Mix
  5. South Beach Walk
  6. Boy Meets Girl

コンサート開始

指揮者の藤原いくろうさんが最初に登場し、その後、小室さんがステージに登場しました。
TM NETWORKでのコンサートとは異なるのは、曲の間に小室さんのMCが入るので、そこがとても新鮮でした。
あとは、第1部と第2部の間に20分の休憩がありました。これはオーケストラのコンサートならではといった感じです。

1. Traffic Jam

小室さんのソロアルバム『JAZZY TOKEN』(2022年)のコンテンポラリージャズのインストゥルメンタルです。
私自身、実のところサブスクリプション(YouTube Music)で軽く聞いたことがあった程度だったのですが、ジャジーな雰囲気でどことなく「WINTER DANCE」を彷彿させるサウンドでした。

2. 約束の丘

全日本国民的美少女コンテスト出身アイドル X21 の「約束の丘」(2016年)の楽曲です。
オーケストラサウンドでやるとは思っていなかったのですが、意外に管弦楽の音色にしっくりとくる気がしました。

3. Many Classic Moments

globeのアルバム『Lights』(2002年)に収録されている「Many Classic Moments」。
この曲はglobeの中でも名曲中の名曲で、オーケストラで一番聞きたかった曲です。
原曲はEDMサウンドですが、やはりメロディが美しいため、弦楽器のつややかな音色との相性がよく、ゾクゾクして鳥肌が立つ程の感動がありました。是非CD音源化して欲しいアレンジでした。

4. CAROL 組曲

「FANKS intelligence Days ~ YONMARU ~」で聞きすぎた感があったので、食傷気味かと思いきや、そんなことにはならず。小室さんはCAROLはオーケストラにするために作ったと自信をもっておっしゃっていましたね。
その中でも「CAROL’S THEME I」「CAROL’S THEME Ⅱ」は、メロディが美しすぎて、鳥肌が立ちっぱなしでした。
生の管弦楽での演奏は、これまで何度か聞いたことはありましたが、小室さんの奏でるメロディとの相性は抜群でした。
今年は、CAROLの演奏はないだろうとのことですが、またどこかで聞かせて頂きたいと切望します。

〜 ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」第2楽章(家路) 〜

第2部の最初に演奏された楽曲は、小学校のときにも歌った曲「遠き山に日は落ちて」の原曲となった「新世界より第2楽章(家路)」でした。
この曲、色々な地域で17時のチャイムとして流れていることで有名ですね。私もたまに聞くことがあるのですが、改めて聞いた郷愁を感じるメロディに涙がうるっときてしまいました。小室さんの奏でる音からまさか聞けるなんて感激でした。

5. FREEDOM

西川貴教に提供した楽曲で、アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の主題歌「FREEDOM」(2024年)。
力強く歯切れのよい弦楽器の音色が勇ましく、壮大な雰囲気で表現されていました。

6. Electric Prophet Guest 満島ひかり

演奏前に、小室さんから「TMのデビュー前に作った曲で、22世紀の未来から、寄り添ってくれるヒーローのような存在を描いた楽曲」と説明があり、メロディを歌詞で紡いでくれる歌手として、満島ひかりさんが紹介されました。
満島さんは白いドレスを着て登場され、トリビュートアルバムの「Electric Prophet」と同じオルゴールの音が鳴り始めました。
精細ながらも芯があり、強い意志が感じられる満島さんの歌声に心が震えました。
この曲を歌うために選ばれた人なんだと感じました。
小室さんのピアノに合わせるように、右のイヤモニを外して?(もともとしていなかったのか?)、左のイヤモニを手で抑えて歌う姿が印象的でした。

曲が終わった後の小室さんとのトークで、満島さんは小さい頃、オーディションを受けるときに、たくさん小室さんの楽曲を聞いていたことや、着ているドレスはTM NETWORKの『TWINKLE NIGHT』(「Electric Prophet」収録)のアルバムジャケットの人形がきているドレスをモチーフにして作って頂いたことを話されていました。
さらに『TWINKLE NIGHT』がリリースされた1985年11月28日の2日後に満島さんが生まれたとのこと。
まさに運命時なものを感じました。小室さんから満島さんへ、バトンが引き継がれた瞬間であると感じました。

7. Coexistence

「FANKS intelligence Days ~ YONMARU ~」で公開されたインストゥルメンタルの新曲です。
小室さんのアタックのあるピアノと、シンセの音ではなく管弦楽器での生のオーケストラヒット?が混ざり合っていたのと、ここ数年小室さんがお気に入りのドラムフレーズをパーカッション担当の人が再現していて、熱が感じられる圧巻のステージでした。

8. Get Wild ELECTRO Mix

やはりこの曲を聞かないと終われないという感じですね。
オーケストラとシンセフレーズの融合は、新しいうねりを見せ、ボーカルが無いGet Wildでも、高揚感が感じられました。

9. South Beach Walk

小室さんのソロアルバム『Hit Factory』(1992年)に収録されているインストゥルメンタルです。
夏らしいサウンドで、この曲が制作されたマイアミの海岸が頭に浮かんできそうな心地良さが感じられる楽曲です。
原曲よりも少しテンポを落としていましたが、オリジナルの要素がそのまま活かされたアレンジであったと思います。明るめの弦楽器の音色によって、爽やかさが加わり、切れ味のよい小室さんのピアノの演奏を包み込むようにして、和やかな雰囲気でいっぱいでした。

10. Boy Meets Girl

「Boy Meets Girl」を象徴するサンプリングボイスが流れ、小室さんが「ボーカルが居ないので歌って下さい」とおっしゃってました。あまり歌っている人がいなかったようですが、TRFのYU-KIさんの歌声が無くても、会場は盛り上がりを見せていました。
私が18歳だった1994年の夏。あの時の自分の気持ちが、よみがえっていました。涙が込み上げていました。あれから30年経った今もこの曲を聴いているなんて、何と素晴らしいことかと染み染み感じました。
「Boy Meets Girl」はやっぱり夏の曲ですね。9月上旬でまた暑い日が続いていますが、久しぶりにこの曲聞いて、懐かしさに浸り、夏の終わりを感じた気もしました。

encore1. GRAVITY OF LOVE

ステージ脇からマイクスタンドとショルダーキーボードが出てきて、小室さんが「歌いますっ」と少し照れ気味に話したあと、まさか聞けるとは持ってもいなかった「GRAVITY OF LOVE」を歌ってくれました。私が中学2年生の頃、聞いていた楽曲を35年越しで聞けるなんて、なんて素晴らしいことでしょう。
オーケストラが加わったアレンジのこの曲もCD音源化して欲しいです。

encore2. あの夏を忘れない(ピアノソロ)

最後、満島ひかりさんが再登場し、メンバー紹介。打ち込み担当のTK Song Mafia、チェリスト・徳澤青弦を含むオーケストラ「premium orchestra ELECTRO」、藤原いくろうさんを紹介した後、小室さん一人だけになり、ピアノソロで「あの夏を忘れない」を演奏してくれました。会場は拍手で盛り上がり、エンディングを迎えました。

コンサート終了 〜 あっと言う間の2時間でした。

最後に小室さんが、ステージを去るときに「また会いましょう」という一言がとても安心しました。
TM NETWORKでのコンサートが大晦日に予定されていますが、来年もTM 以外でソロコンサートがあるのではと期待しています。なぜなら、小室さんが「僕の実験(今回の「ELECTRO」)に付き合ってくれてありがとう」とおっしゃっていたからです。次に何か考えていることがあるのだと読んでいます。

小室さんも年齢的には良いお歳ですので、お体には気をつけて今後も活動をして頂きたいと願うばかりです。
またワクワクさせてくれる出来事があると思うと、日々頑張れますね。
次のイベントを楽しみにしたいと思います。

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